アブレーション基礎

Pafのアブレーション-肺静脈隔離・拡大肺静脈隔離・Box隔離

Pafとは

アブレーションの治療で最も多いのがPaf(発作性心房細動)です。

PafとはPACなどの刺激により、突然起きる心房細動です。

AFにより心拍数が上がり動悸を訴える場合もあります。

原因となるPACは、PVやPVの付け根が発生源だと言われています。(85~90%が肺静脈起源と考えられています。他には左房後壁、SVC、Marshall Vein、LAA起源などがあります。)

Pafの治療は焼灼により電気が通らない壁(Block Line)を作り、PV内からのPACが心房に伝わらないようにするというものです(=隔離)。

Paf(AF)の心電図

 

心電図ではP波ははっきりしません。RR間隔は不整です。人によっては心拍数が130bpmくらいになることもあります。

肺静脈隔離・拡大肺静脈隔離・Box隔離・SVC隔離

肺静脈隔離(PVI)

PVI=PV Isolation(ピーブイアイソレーション)と言います。

PVを1本ずつ隔離し、PV内からのPACが心房に伝わらないようにする方法です。

青いラインに沿って焼灼する。オレンジのエリアが隔離される。

拡大肺静脈隔離(PVI)

これもPVIと呼びます。

2本のPVを大きく囲むように焼灼し、PV内やPVの付け根からのPACが心房に伝わらないようにします。PVの付け根からのPACも防ぐことができます。

青いラインに沿って焼灼する。オレンジのエリアが隔離される。

Box隔離

4本のPVと左房の後壁を一緒に隔離し、PVやPVの付け根、左房の後壁からのPACが心房に伝わらないようにします。拡大肺静脈隔離では隔離のラインが食道に近く、食道穿孔のリスクがありますが、Box隔離ではそのリスクを軽減することができます。

青いラインに沿って焼灼する。オレンジのエリアが隔離される。

SVC隔離(SVCI)

SVCもPACの発生源になることがあるので、SVC内を焼灼し、PACが心房に伝わらないようにします。AFが再発した時に行われることが多いです。

PafとPeAF

Paf(発作性心房細動)は一週間以内に自然停止するものをいいます。

PeAF(持続性心房細動)はAFが一週間以上続き、停止に除細動や薬を必要とするもののことをいいます。

PeAFの治療も基本的にPafの治療と同じです。

Pafの治療は、PVIで原因となるPACを防ぐ!